パソコン用の画像 スマートフォン用の画像
芸術、映画、
そしてマンガ・アニメーションの街として
新しさの中に、どこか懐かしいレトロな部分も
持ち合わせている地、
豊島区・池袋。

本作で主人公の澪(みお)を演じるのは、
純朴な役からコミカルな役まで幅広い顔で見る者を魅了する
実力派女優・松本穂香。
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で主人公の同僚・澄子を演じて以降、
オファーが絶えず飛ぶ鳥を落とす勢いの注目女優である松本が
アニメーションで初の主役を感情豊かに演じ切った。
そして、主人公の幼馴染の新(あらた)には
ブレイク若手俳優の登竜門「仮面ライダーエグゼイド」で
仮面ライダーブレイブ役を演じ、
若者だけでなくお茶の間からの幅広い支持を得ている
俳優・瀬戸利樹が声優に初挑戦し、
本作ではまた新たな一面を見せている。

さらに、フレッシュな2人に加え豪華なキャスト達も出演。
澪を支える優しい駄菓子屋の森おばあちゃん役に夏木マリ、
そして<世の境>の番人・殯役を竹中直人、
怪しい占い師・織夏役に土屋アンナ、
澪の母親役に仙道敦子、
忘れ物口の係員役に木本武宏(TKO)と
強力なキャスト陣の競演が実現した。
また、早見沙織、小倉唯と声優界で圧倒的存在感を放つ2人が
主人公を2つの世界で支える一方、
声優界のレジェンド山寺宏一と大谷育江が
キャリア初となる2人1役で出演していることでも
大きな注目を集めている。

本作の監督・原作・脚本を務めたのは
長編劇場アニメーション作品の制作はキャリア初となる瀬名快伸。
<第10回山形国際ムービーフェスティバル2014>にて
短編アニメーション作品『奇魂侍』で山形県知事賞を授賞。
同作品はアニメーションの国際映画祭である
仏・アヌシー国際映画祭にも出展され大きな反響を得ている。
アニメーション以外にも企画・映像ディレクター、声優、作家、
楽曲を手掛けるなど幅広いジャンルで活躍をしている新星だ。


主人公・澪は諦めがちで、努力が苦手な高校2年生の女の子。
パッと見は日常には馴染んでいるけれど、
心の中では友達、恋愛、自分の見た目・・・
たくさん悩みがある、けど表には出さない。
身近に溢れているSNSの誰が書いたか分からない情報に翻弄されて、
人との本当の距離感をつかむのは難しく、
相手の本音なんてわからない。
空気を読んで生きていくには、
本音は出さない方がいいかもしれない。
「わかる!」っていい言葉。
思ったことは、一回とりあえず飲み込もう。
この気持ちには蓋をしよう・・・。

息苦しい毎日、想いを伝えることの難しさ、
伝えることが出来なかった後悔。
そして、何気ない日々の思い出を積み重ねることが
どれだけ大切だったか。
当たり前にあることが自分にとって、
とても大事だということを忘れないでほしい。

私は変わる。あなたへの想いでーー
“今の池袋”を舞台に
1人の女の子に投影し描く、
青春ファンタジーがここに誕生した!

 

 

Story


「だって・・・努力したからって、
絶対報われるわけないじゃん。」

高校2年生の澪は学校の授業は適度に手を抜き、
宿題もとりあえず後回し、本気で努力することが苦手な女の子。
幼馴染の新と親友の円佳と、放課後は池袋で遊んで、
それなりに楽しく生きていた。


「私、新のこと・・・気になってて」
そんなある日、円佳に新のことが好きだと告げられた澪は、
自分も新の事が好きだったことに気づく。
でも、3人の関係が崩れることが怖くなり
「応援する」と伝えてしまった。
どうしたら良いのか分からなくなった澪は、
新にワザとよそよそしい態度を取ってしまい2人はケンカに。
すれ違いの中で、
自分の気持ちから逃げてばかりだったことに気が付いた澪は、
新と向き合うことを決め、仲直りをしようと
雨の中を新の元へ向かう途中、交通事故に遭ってしまう。



そこは、いつもと違ういつもの街――
澪が意識を取り戻し、目を開けると、そこには不思議な世界が。
海の上を走る電車、横を綺麗なクジラが泳いでいる・・・。
見たこともない場所。
電車が駅に到着し改札を出ると、
今度は見慣れた池袋の街並みが広がっている!けど、どこか変。
不安になりながらも街を歩くと、
澪は「この世界のガイドだ」と名乗るギーモンと出会う。
ギーモンから澪は<世の境>にいると説明され、
望む世界に行けるという扉を開かせようとした、その時。


「これ以上、ガイドの話を聞いたらだめ。戻りましょう!」
謎の女の子・菊ちゃんに引き留められた澪は
<世の境>から本当に抜けられる方法は
<忘れ物口>と呼ばれる場所に行き、
元の世界での大切な思い出の中にある“忘れ物”と、
帰りたい強い“想い”を伝えることだと教えられる。
ギーモンと菊ちゃんと共に<忘れ物口>を探し出した澪だったが、
何故か“大切な思い出”が分からない。
答えられず戸惑う澪を残し、係員は消えてしまった。


「私、新に会いたい。どうしても伝えたいことがあるの!」

澪は新の元に戻るための唯一の手段、
“大切な忘れ物”を
思い出で溢れた“誰もいない池袋”
の街で辿ることとなる――